はじめに
現在、某物流倉庫にて排水管の更新工事を進めています。特に建屋内を通る雨水管からの水漏れが問題となっており、商材や管理用PCなどが配置されている場所を通るため、慎重な対応が求められます。このブログでは、現場での状況確認から対応方法の選定、修繕に至るまでの流れをご紹介します。
雨水管の水漏れ問題と原因の特定
水漏れは外見上は保温材で覆われており、どこから漏れているのかが分かりにくく、原因の特定に苦労しました。雨水管の通る場所には商品や管理用PCがあるため、対策を急ぐ必要がありました。
そこで考えられる原因として、以下の2点を報告しました。
- 管内の詰まりによる漏水
屈折が多い配管経路により、管内にゴミや泥が詰まりやすく、それが水漏れを引き起こしている可能性。 - 管のつなぎ目の劣化
長年の使用によりつなぎ目が劣化し、そこから水が漏れ出している可能性。
これらをお客様に説明し、それぞれの原因に対する対応策についても提案しました。
高圧洗浄による詰まりの確認
お客様からのご依頼を受け、まずは管内の詰まりが原因かどうかを確認するため、高圧洗浄を実施しました。高圧水で管内を清掃し、通水状況を確認したところ、大きな詰まりや問題は見受けられませんでした。この結果を受け、もう一つの原因である「つなぎ目の劣化」を再調査することにしました。
保温材の撤去と漏水箇所の特定
つなぎ目の劣化を確認するため、一部の保温材を撤去してみると、漏水はなく、保温材を伝って水が下に落ちていることが分かりました。原因はつなぎ目ではなく、さらに調査を続ける必要があると判断しました。
その後、お客様と打合せを行い、管全体の保温材を撤去したところ、驚くべきことに管の腹部に小さな穴が開いているのが判明しました。この雨水管は厚鋼管で作られており、一般的には耐久性が高い素材ですが、長年の劣化により内部から錆びが進行し、ついには表面にまで達してしまったようです。
定期検査、修繕の重要性
厚鋼管であっても長期間使用すると劣化が進み、内部腐食が表面に影響を及ぼすことがあると実感しました。この経験から、倉庫内の配管も耐用年数を考慮した上で定期的な点検と修繕が不可欠であることを再認識しました。物流倉庫などでの水漏れは、業務や商品の保護においても非常に大きなリスクとなり得ます。今後も、安全かつ快適な環境を維持するために、定期的な検査とメンテナンスと早期発見に努めていきたいと思います。
まとめ
今回の雨水管修繕工事では、見た目だけでは分からない内部の劣化が原因であることが判明し、早急に対応することで問題を解決できました。物流施設において排水管の維持管理がいかに重要であるか、また、予防的な保守がどれだけの価値を持つかを改めて学びました。