こんにちは。株式会社sqced(サクシード)です。
今回のブログでは、私たちが実際に担当した施設内高圧ケーブル交換工事の現場実例を通して、
「キュービクル更新において本当に大切なことは何か」をお伝えしたいと思います。
設備更新は「表面」だけでなく「つながり」が命
多くの現場で、「キュービクルを交換すれば安全性は保たれる」と考えられがちです。
しかし、私たちが現場で常に意識しているのは、「設備同士のつながり」と「劣化の連鎖」です。
高圧ケーブルの劣化は、キュービクルの信頼性を下げる
特に高圧ケーブルは、外観上の損傷がなくても、
- 絶縁性能の低下
- 接続部の緩み
- 地中部分の湿気侵入
- といった見えないトラブルが蓄積されているケースが多くあります。
そのため私たちは、キュービクルを更新するなら、接続されているケーブルまで含めて安全性を再設計する。
これが当社の基本姿勢です。
今回の現場で実施した施工内容
この工事では、施設内の高圧ケーブル更新を以下の流れで進めました:
【1】事前調査と設計
- 既設ケーブルの経年確認(約25年使用)
- 配線経路の確認と新設配管計画の策定
- 通行者の安全導線の確保設計
【2】施工工程の主な流れ
- 新ケーブルの配線・固定(段差・水勾配など現場対応)
- キュービクル側接続部の防水・防塵・絶縁処理
- 耐圧試験・絶縁測定・負荷試験の3段階で安全確認
- 既設ケーブルの撤去(負荷切替・絶縁確認の上で実施)
【3】仕上がりと報告書
- 接続部写真、絶縁値報告、使用部材のトレーサビリティ
- 完了報告書+施工写真帳+試験成績表を一式納品しました
私たちが「特に重視した」3つのポイント
1.施工後も見据えたメンテナンス性
配管・ケーブルの取り回しは、将来の再点検・再施工時の作業性を常に考慮しました。
→ 工事は一度ですが、運用はその後何年も続くからです。
2.目に見えない絶縁性の確保
コネクタ接続部は電気的にも力学的にも安定するように圧着・絶縁処理を丁寧に行う。
→ 手抜きのない仕上がりでしか、事故は防げません。
3.周囲環境への配慮
歩行者・車両の安全確保、建物外壁とのクリアランス、植栽の保護など、
工事以外の要素にも全神経を注いで進行しました。
施工から学んだ、設備更新の最適解
今回の工事を通して再認識したのは、「設備を安全に保つには、単体更新では不十分」ということです。
ケーブルとキュービクルは一体として安全を担う構成機器。だからこそ、
- キュービクルだけ交換しても、旧ケーブルが劣化していればリスクが残る
- ケーブルだけ交換しても、制御機器が老朽化していれば故障リスクが残る
という構造になってしまいます。
だから私たちは、キュービクル更新と高圧ケーブル交換を“対”でご提案することが、
お客様にとっての安心・安全の最大化だと信じています。
まとめ:設備の未来まで考える更新を
キュービクル更新は“終点”ではありません。
更新した日から、新たな保守と安全運用のスタートです。
株式会社sqcedは、
- 一過性の工事ではなく
- 「事故を起こさない仕組みを残すこと」
- 「次に引き継ぐ人のために整えておくこと」
この信念を持って、今後も現場に向き合っていきます。
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