キュービクルの更新や交換を検討しているなら、低圧開閉器(MCCB)の状態を見逃してはいけません。
今回はキュービクルに欠かせないMCCBの役割、劣化のリスク、交換の目安と注意点をわかりやすく解説します。
低圧開閉器(MCCB)とは?
MCCB(Molded Case Circuit Breaker)は、キュービクル内に設置される低圧側のブレーカーです。
主に過電流や短絡(ショート)などの異常が発生した際に、自動的に回路を遮断して、下流の設備や人身への被害を防ぐ役割を担います。
機能 | 説明 |
---|---|
過電流遮断 | 電気負荷が過剰になったときに回路を切り、配線や機器の損傷を防止 |
短絡保護 | 突発的な短絡(ショート)による過大電流を即時遮断 |
手動開閉 | 保守点検や緊急時の手動遮断も可能 |
なぜキュービクル更新・交換時にMCCBも見直すべきか?
キュービクル更新を行う際、多くの人が変圧器や高圧機器に注目しがちですが、低圧開閉器(MCCB)の劣化も同じくらい重要です。
劣化が進んだMCCBは、異常時に「遮断しない」「遅れる」「誤作動」といった深刻なリスクをはらんでいます。
劣化したまま使うとどうなる?
- 火災のリスク上昇
- 設備の重大損傷
- 感電など人的被害
- 電力トラブルによる生産停止・信用損失
キュービクル全体の安全性を保つためにも、MCCBの点検・更新は必要不可欠です。
MCCBの交換タイミングはいつ?
MCCBには法定耐用年数があり、一般的には「15年」が交換の目安です。
ただし、使用頻度、周囲温度、湿度、粉塵、過負荷頻度などにより寿命は前後します。
こんな症状が出たら要注意
- ブレーカー本体が熱を持つ
- 遮断に時間がかかる
- 手動操作が硬い/不安定
- ブレーカーが勝手に落ちる(誤作動)
MCCBの選び方と導入のポイント
定格電流の適正化
現場の電力使用量に合った定格容量のMCCBを選びましょう。
過剰な容量は保護機能が働かず、過少では誤作動の原因になります。
保守しやすい設置方法を
キュービクル内の配線と連動してMCCBが適切な位置にあることで、点検・交換がスムーズになります。
MCCB更新の流れ
- 現地調査・点検
既存のMCCBの状態を確認。絶縁抵抗・動作確認を実施。 - 製品の選定と設計
使用電流に応じたMCCBを選定し、図面作成。 - 交換作業の実施
停電を伴う場合が多いため、夜間・休日施工も検討。 - 動作確認・完了報告
取り付け後に動作テストを行い、報告書を提出。
まとめ:MCCB交換は「もしも」の前にするのが鉄則!
キュービクルの更新や交換を検討中の方は、低圧開閉器(MCCB)にも必ず目を向けてください。
普段目立たない部品ですが、事故や設備トラブルを防ぐ最後の砦です。
✓キュービクル更新と一緒にMCCBも交換して、施設の電気安全をレベルアップしましょう!