「過負荷」・「ドラム式の巻きっぱなし」・「発熱の仕組み」について説明します。
① 過負荷
延長コードは「定格容量」を超えると危険です。 たとえば1500W対応のコードに、ドライヤー+電子レンジ+掃除機を同時使用すると、電流が集中して発熱します。
現場でよくある例
- タコ足配線で複数機器を同時使用
- 電気ストーブやヒーターを延長コード経由で使用
- 細いコードを長距離で引き回す
対策
- 定格容量を確認(1500W以下が一般的)
- 高負荷機器は専用回路へ
- 延長コードを複数使わない
② ドラム式の巻きっぱなし
ドラム式延長コードを巻いたまま使うと、内部で熱がこもり“コイル現象”が起きます。 電流が流れるたびに磁界が発生し、熱が逃げずに蓄積。結果、被覆が溶けて火災の原因になります。
典型的な現場例
- 工事現場でドラムを半分しか伸ばさず使用
- 倉庫で長時間照明を点けっぱなし
- 夏場の屋外使用で異常発熱
対策
- 使用時は必ず全て伸ばす
- 使用後は冷ましてから巻き取る
- 高温環境では使用を避ける
③ 発熱の仕組み
電気抵抗によって熱が発生します。 コードが細い・長い・巻いてあるほど抵抗が増え、電流が流れるたびに温度が上昇します。
ポイント
- 抵抗値 Rが大きいほど発熱量 P=I^2・Rが増加
- 絶縁体が熱で劣化 → 漏電リスク上昇
- 長時間使用でプラグ部が焦げる
対策
- 太めのコードを選ぶ(2.0mm²以上推奨)
- 長距離配線は避ける
- 定期的にプラグの温度を確認
🔧 まとめ
延長コードの危険は「見えない熱」にあります。 過負荷・巻きっぱなし・抵抗増加が重なると、 焦げ・発火・漏電ブレーカー作動へ直結します。
安全に使うためには、
- 定格容量を守る
- コードを伸ばして使う
- 定期点検を行う
この3点が鉄則です。