
① 経年劣化
漏電ブレーカーや配線は“消耗品”。 内部の絶縁体が劣化すると、湿気や負荷の影響を受けやすくなり、わずかな電流漏れでもブレーカーが作動します。
現場でよくある症状
- 分電盤のブレーカーが頻繁に落ちる
- 雨の日だけ落ちる
- 古い家電を使うと落ちる
- 絶縁抵抗値が基準値ギリギリ
対処法
- 絶縁抵抗測定(メガー)で数値を確認
- 古いブレーカー・配線の交換
- 分電盤のリニューアル(15〜20年が目安)
予防策
- 年1回の点検
- 高負荷機器は専用回路へ移設
② 雨水侵入
屋外コンセント・外壁・軒下・エアコン周りなどから雨水が侵入すると、配線が湿気を帯びて漏電が発生します。

典型的な現場例
- 屋外コンセントのカバー破損
- 外壁のクラックから水が入る
- エアコンのドレン周りから水が逆流
- 屋外照明の防水不良
対処法
- 水が侵入している箇所を特定
- 防水コンセントへ交換
- 外壁補修
- 配線の入れ替え
予防策
- 屋外設備は3〜5年ごとに点検
- 防水パッキンの劣化チェック
③ 家電の故障
家電内部のモーター・基板・ヒーターが故障すると、内部で電流が漏れ、ブレーカーが作動します。

よくある家電の漏電例
- 洗濯機:モーター・排水ポンプの水濡れ
- 冷蔵庫:コンプレッサーの絶縁不良
- 電子レンジ:高電圧部の劣化
- エアコン:室外機の基板故障
対処法
- 家電をコンセントから外して再度ブレーカーを上げる → 落ちない場合は家電が原因
- 修理 or 買い替え
予防策
- 水回り家電はアース接続を必ず行う
- 10年以上使っている家電は要注意
④ 配線の損傷
ネズミ・施工不良・家具の圧迫などで配線が傷つくと、被覆が破れ漏電します。
現場で多いケース
- 天井裏でネズミがかじる
- コンセント裏の圧着不良
- 家具でコードを長期間圧迫
- 工事中の誤って釘が配線に接触
対処法
- 絶縁抵抗測定で回路を特定
- 配線の張り替え
- コンセント内部の再施工
予防策
- 天井裏の定期点検
- 配線ルートの見直し
- コードを家具で挟まない
⑤ 湿気・結露
梅雨・冬場の結露で配線や機器が湿気を帯びると、絶縁が低下して漏電が起きます。
よくある場所
- 浴室周り
- 洗面所
- 倉庫・ガレージ
- 店舗の厨房
対処法
- 換気強化
- 防湿型コンセントへ交換
- 絶縁測定で湿気の影響を確認
🔧 まとめ
漏電ブレーカーが落ちる原因は、 「設備の劣化」+「水」+「家電」+「配線」 この4つがほぼ全てを占めます。
設備保全の観点では、 年1回の絶縁抵抗測定 屋外設備の防水チェック 古い家電の更新 これだけで漏電トラブルの8割は防げます。